台風の進路はどのようにして決まる?

これから台風のシーズンとなりますね。

 

台風は地震とならんで、
日本の自然災害の代表格ですが、
いつ起きるか全くわからない地震よりは
ましで、ある程度の予想はできます。

 

とはいえ、気象庁による台風の進路予想
と実際の進路は、かなりずれる場合もあります。

 

しかも、迷走台風というのでしょうか、
台風によっては、予想もできない
とんでもない動きをする場合もあります。

 

通常、日本に近づくあたりでは、偏西風
によって東寄りに進路を変える台風が多
いのですが、中には西に向かったり、
円を描くような動きをする台風もあります。

 

これらの台風の奇妙な動きには、
なにか理由があるのでしょうか?

 

今回はそんな台風の動きについて、
その奇妙な動きの理由などを調べてみました。

 

台風はなぜ移動する?

台風は時々妙な動きをすることがあります。

 

北へ直進するように見えて、いきなり
針路を変えて東に進んだりしますね。

 

時には、北進状態から西へ進むこともあります。

 

通常は、日本付近では偏西風の影響で、
東寄りに針路を変えることが多いのです
が、希に西に向かうこともあります。

 

よく言われる「迷走台風」です。

 

もっとも、気象庁では、「台風が迷走し
ているわけではないのでこの言葉は用い
ない」としています。

 

これはおかしいですね。

 

現実に「迷走」しているじゃないですか!

 

これが「瞑想台風」とか、「名僧台風」
なら、「台風は瞑想などしないし、坊主
でもないので、用いない」、というのは正しいと思います。

 

しかし、実際に迷走しているのに、しな
いと言い張るのは、どうしてなのでしょうか?

 

台風に迷走されると、気象庁が困ること
があるから、としか思えませんね。

 

今回の記事の目的は、その気象庁の迷走
疑惑の謎を解くことにあります。

 

・・・・・・

 

そんな迷走疑惑など書いても、読んで
くれる人は誰もいません。

 

本当の目的は、「台風はなぜ移動するの
か、台風の奇妙な動きの原因は何なのか」、でした。

 

台風の中心気圧などの測定法

台風は本来は、回転はしても移動はしないものです。

 

台風の移動は地球の空気の流れによって起きます。

 

古くなって腐りかかった食品を食べる時には、
「天気予報、天気予報、天気予報」と3回称え
てから食べると安全だという、
いにしえからの真理があります。

 

もう一つ、
「当たらぬも天気予報、外れるも天気予報」、
という真理もあります。

 

いずれも万古不変の真理なのですが、
なぜこんな真理が生まれたのか、それ
日本の天気予報の宿命からなのです。

 

例えば、「台風○号の中心気圧は、
945ヘクトパスカルと、大型で強力な
勢力を保ったまま、日本に接近して
います」という表現があります。

 

これを聞けば、誰でも「実際の台風の
中心気圧は、945ヘクトパスカルなんだ
な」と思いますよね。

 

ところが、この情報は実測によるもので
はなく、「気象庁では、中心気圧は
945ヘクトパスカルあたりなのだろうと
推測している」という意味なのです。

 

実測による中心気圧の測定は、以前は
米海軍機によって行われていましたが、
現在は行われていません。

 

その理由は、一つには台風の実測は、
危険も伴いますしお金もかかります。

 

気象庁にはそのお金がないということでしょう。

 

もうひとつは、気象衛星による観測の
積み上げで、中心気圧の推定法が可能
になったということもあります。

 

気象衛星「ひまわり」による観測は、
気象学にとっては画期的な意義があります。

 

これにより、台風の雲パターンの全体像
を見ることにより、台風に関する情報を
かなり正確に取り出すことが出来るようになりました。

 

そして、経験と技術のある気象学者が、
気象衛星画像を観察しながら解析するこ
とにより、中心気圧や最大風速を、
一定のルールによって導き出すことができるようになりました。

 

これがドボラック法という法則です。

 

ただし、ドボラック法は基本的には、
人間のパターン認識能力に依存する
ところが大きい方法です。

 

そのため、各人の認識能力や考え方によ
り、導き出される結果も異なってきます。

 

これを是正するために、解析を人間では
なく、コンピュータのパターン認識アル
ゴリズムに行わせようという、試みもされています。

 



 

台風はなぜ移動する?

南方の海上で発生した台風は、赤道付近
偏東風にのって西に向かい、その後、
太平洋高気圧付近の、時計回りの風の影
響で北に進みます。

 

小笠原諸島などを除いて、日本近辺まで
来ると偏西風に乗って北東に針路を変えるのです。

 

このため、まるで日本列島の外殻を
なぞるように進んで行きます。

 

しかし、夏場は太平洋高気圧の影響で
偏西風も弱いため、動きが遅くなったり、
時には逆戻りして南下したりもします。

 

北部九州を1周するコースを取った台風
もありますし、通常の台風とは逆に
東から西に進むこともあります。

 

毎年8月と9月に、日本に台風が、多く
上陸するのは、ちょうどこの時期に、
太平洋高気圧が、日本の近くにあるからです。

 

これが10月頃になると、太平洋高気圧は、
日本の南方に遠ざかるため、赤道付近で
発生した台風は、偏東風により、フィリピ
ン方面に向かうのです。

 

10月になっても、太平洋高気圧が日本近
海にある場合は、10月とも思えぬ残暑に
なりますが、そのため台風が日本に上陸
するケースも、増えて来ます。

 



 

台風の奇妙な動きの原因は?

台風の動きは、通常は発生後西に進み、
南西諸島付近で北に向きを変え、日本
に近づくと北東に進路を変える、というものです。

 

ところが、これとは全く異なる動きをす
る台風が時々あるのです。

 

いきなり南下したり、西に進んだり、円
を描くような進み方をしたり、実に様々
な変わった動作をします。

 

この動きの原因ですが、全ての場合では
ないにせよ、2つ以上の台風が接近して
存在する場合には、そのような奇妙な動きをする、と言われています。

 

これが「藤原の効果」です。

 

この名称は、1921年に当時の中央気象台
所長だった藤原咲平が、それらの台風が
互いの進路に影響を及ぼすことがある、
と提唱したため、このような名称になりました。

 

実はこの用語は「放送禁止用語」で、
「天気の解説には使用禁止」となっています。

 

その理由は、卑猥な印象を与えるからです・・・

 

というのは、いつものジョークで、実際
には台風は他の台風以外にも気圧の谷や
高気圧、偏西風などの影響も受けることがあるからなのです。

 

また、個々の事例については、相互作用
の程度を明確に示せないことなどから、
「使ってはあかんぜよ」となったのですね。

 

その代表的な例は、昭和39年の台風第14号です。

 

台風第14号は、発生直後は小型の台風でした。

 

しかし、その後、日本の南方を西から
西南西に進み、台風16号との相互作用に
よって沖縄南東海上で大きく円を
描いて進みながら、台風16号を吸収して巨大な台風に成長したのです。

 

その後は、遅い速度で北上し、奄美大島
付近で小さな円を描き、鹿児島県に上陸しました。

 

この時、台風14号と16号は、沖縄南東で
互いの重心を中心にした円を描くさまは、
「藤原の効果」を実証した例として有名です。

 

また、台風と寒冷渦が近くに存在する場
合、藤原の効果によって太平洋を南下し
たり、同じ場所に停滞するなどの複雑な進路をとることもあります。

 

平成15年の台風第18号の進路は、マリア
ナ諸島近海で発生後、約1週間かけて太
平洋高気圧の縁を一周し、
まるで円を描くような進路を取りました。

 

この進路は非常に珍しい進路で、前例もありません。

 

また、一旦上陸した後に衰えて熱帯
低気圧になった後、海上に出てから
再び発達して台風になったという例もあります。

 

この台風は昭和49年の台風第14号です。

 

このように、台風の進み方は、事前の予
想など全く不可能な、トンデモ説的動き
をするものがあるのですね。




 

結び

台風の進路は、通常は発生後は西に進み、
その後北上、日本の近くに来ると東寄り
に進む、というパターンです。

 

しかし、その通常の動きとは全く異なる、
妙な動きをすることがあります。

 

時には、北進状態から西へ進むこともあります。

 

これが「迷走台風」
言われるものです。

 

時には円を描いたり、南下する場合もあるのです。

 

この動きの原因は、2つ以上の台風又は
他の強い気象現象が接近して存在する
場合には、そのような奇妙な動きをする、と言われています。

 

これが「藤原の効果」と言われるものです。

 

この名称は、1921年に当時の中央気象台
所長だった藤原咲平が、それらの台風が
互いの進路に影響を及ぼすことがある、
と提唱したため、このような名称になりました。

 



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「捨て子のサウルス」です。 気張らず無理せず気ままに書き散らすつもりですので、お気軽に読んでくださいね。

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