がんけんとは?犬の嗅覚と箴言あれこれ

2019.07.18

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犬の嗅覚については、
信じられない程鋭いことが、
よく知られていますね。

 

酢酸の匂いについては、なんと
人間の1億倍
と言われています。

 

人間は古代から犬の嗅覚の鋭さに気がつ
いていて、
随分昔から狩猟などに使用してきました。

 

欧米では犬は身近にいるのが当然という
感覚は、
やはり狩猟民族のものなのでしょう。

 

日本人は農耕民族なので、生活上の犬の
重要性は少なく、そのため欧米に比べる
あまり身近な存在とは言えません。

 

これは一つには、畳敷きなど生活様式の
違いもあるのでしょうが、
ちょっと残念な気もしますね。

 

今回は犬の嗅覚について、また人間との
親和性について、見てみましょう。

 

がんけんとは?

がんは「におい」でわかる!?
そうですよ。

 

ほんまか?(笑)

 

「がんのにおい分子がつきとめられた」
とのことなのです。

 

犬がひとかぎすれば、たちどころに
がんの有無がわかってしまいます。

 

「探知率100%!」と、がん探知犬
「マリーン」君(黒ラブ・年齢性別
不詳)は豪語しております。

 

確かにがん患者には特有のにおいがある
ようですが、それをかなり早期に、しか
も他の原因によるにおいとは
峻別して探知できるものでしょうか?

 

犬の嗅覚は人間の百万倍から1億倍と言わ
れていますから、あながち
デマとばかりは言えないでしょう。

 

これが本当なら、時間や費用のかかる面
倒な検査もいらないし、検査を受ける方も楽でいいですね。

 

かわいいわんこのお相手をしていれば、
それが即がんの検査!!

 

これがほんとの「がんけん」だ!!!

 

出展 日経新聞広告より

 

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犬の嗅覚はこんなに凄い!

犬の嗅覚は、全ての匂いに
均等に働くものではないようですね。

 

つまり、ある匂いには非常に敏感ですが、
別の匂いにはそれ程でもない、ということです。

 

犬の嗅覚が最も敏感に働くのは、
酢酸にたいしてで、人間の1億倍の能力
があります。

 

実際に犬の嗅覚を測定器で測定する実験
をすると、測定器でも計測不能の高い結果が出たそうですよ。

 

酢酸以外では、「吉草酸(きっそうさん)
と「アンモニア」」が傑出していて、
吉草酸では人間の170万倍、
アンモニアでは100万倍の結果が出ました。

 

不思議だとはおもいませんか?

 

なぜ犬は、この3つの物質に限って、ここ
まで敏感にかぎ取ることができるのでしょうか?

 

実は、この3つ化学成分は、
人間の体臭の成分なのです。

 

吉草酸は足の裏の成分として、酢酸は汗、
アンモニアは汗や尿に、それぞれ含まれています。

 

証明はされていませんが、恐らくは犬が
人と共に生きるようになったため、
飼い主を特定するために敏感になった
のではないかと思われます。

 

また、犬の嗅細胞の数は約2億個で、人間の数百万個
とは桁違いです。

 

匂いの受容体の種類(匂いの種類)は、
犬が約870種類、人間は約350種類と、
倍以上の匂いの種類をかぎ分けられます。

 



犬は嗅覚が優れているだけではありません。

 

犬は嗅いだ匂いの情報を
記憶する能力にも優れているのです。

 

犬は一度匂いの情報を脳に蓄えると、次
に同じ匂いを嗅いだ時に、
記憶の照合を行うことができます。

 

それにより、その匂いの
持ち主がどんな相手なのかを、
識別することができるのです。

 

そのため、夜間でも、相手が見えない時
でも、相手が立ち去った後にでも、
個体の識別が可能なのです。

 

これは人間のように、
視覚に頼るだけではとてもできない技です。

 

欧米では、このような犬の嗅覚を利用した、
「ガン探知犬」や「てんかん感知犬」
などの実用化と研究が進んでいます。

 

ですから、「がんけん」は、
私のジョーク(だけ)ではないのですよ。

 

癌になると、人間の体内では細胞がその
働きを変え、無限に増殖を繰り返し、
悪性の腫瘍を形成します。

 

かなり前から、犬は癌の遺伝子によって
作られるタンパク質の匂いを嗅ぎわける
ことができるといわれていました。

 

最近の研究では、それが単なる言い伝え
や俗説ではなく、事実であることがわかってきたのです。

 

犬は人間の呼気の匂いによって肺癌を、
尿の匂いよって膀胱癌を感知すること
ができるのです。

 

「てんかん感知犬」という犬も存在します。

 

犬はてんかんの患者の発作を、
数十分も前に感知することができるのです。

 

これはてんかんの発作の際に、
体臭に変化が現れることが原因とされています。

 

てんかん感知の訓練を受けた犬は、
発作の前兆を嗅ぎつけると、
吠えて飼い主に発作の発生を知らせてくれるのです。

出典 Brightside

 

嗅覚は、犬種によっても差があるようで、
ビーグルやハリアーのようなハウンド系
や、ポインター、セッター、レトリバー
のようなガンドッグ系が優れています。

 

また、鼻の長さは長い方が嗅細胞の数が
多いため、優れているようです。

 

上に挙げた犬種は、全て鼻が長いのです。

 

もう一つ、犬の鼻は常に湿っていますが、
これは匂いを捕らえるアンテナのような
役割を果たしているそうです。

 

そのため、犬の鼻が乾いている時は、
体調不良の可能性もあります。

 

ただし、寝ている間は鼻は乾いているのが通常です。

 



犬についての箴言あれこれ

欧米では犬好きの人が多いので、犬につ
いての箴言(格言や教訓のような言葉)が多いですね。

 

その幾つかを紹介いたしましょう。

 

「この世で犬だけが、自分よりも相手を
愛してくれる(ジョッシュ・ビリング)」

 

「犬の一生は短い 欠点はそれだけである
(アグネス・スライ・ターンボール)

 

「犬たちは紳士だ 人間ではなく
彼らの天国に行きたい (マーク・トウェイン)

 

「きっとちゃんとした訓練を受ければ、
人間だって犬の親友になれる(コーリー・フォード)

 

「平均的な犬は、平均的な人間より、
良い(アンディ・ルーニー)」

 

「飢えた犬を拾って手厚く世話してやると、
噛み付いてきたりはしない
それが犬と人間の主たる違いだ(マーク・トゥエイン)」

 

「もし犬が数を数えられないと思うなら、
犬用ビスケットを3つポケットに入れて、
2つだけをあげてみるといい(フィル・パストレット)」

 

「犬も笑う でも彼らは尻尾で笑う
(マックス・イーストマン)」

 

「自分の人生の目標は、犬に思われて
いるような、すてきな自分になることだ(作者不明)」

 

「犬を本当に楽しむのには、犬を人間の
ように訓練するのではなく、自分の一部
が犬になるよう心を開くのだ(カレル・チャペック)」

 

「一番偉大な愛は母親の愛で、次が犬の愛、
その次に恋人の愛だ(ポーランドのことわざ)」

(注 これには全面的に賛同します!)

 

「犬は持ってるすべてのものを我々に投げ出す
彼らの生活の中心が我々で、愛、信仰、
信頼のすべてである

小さな見返りで仕えてくれ、人間が結べる
最高の契約であることは疑いの余地もない (ロジャー・カラス)」

 

「幸せというのは、あたたかい子犬の
ことである(チャールズ・M・シュルツ)」

 

「もしあなたが犬で、飼い主があなたに
セーターを着るように言うなら、飼い主
にも尻尾をつけるように言いなさい(フラン・レボウィツ)」

 

「幸せを買うことはできないというやつ
は、子犬を忘れている(ジーン・ヒル)」

 

結び

犬の嗅覚は、人間の
1億倍から100万倍もあるとされています。

 

その嗅覚が最も敏感に働くのは、
酢酸にたいしてで、人間の1億倍の能力
があります。

 

酢酸以外では、「吉草酸(きっそうさん)
と「アンモニア」」が傑出していて、
吉草酸では人間の170万倍、
アンモニアでは100万倍の結果が出ました。

 

実は、この3つ化学成分は、
人間の体臭の成分なのです。

 

吉草酸は足の裏の成分として、酢酸は汗、
アンモニアは汗や尿に、それぞれ含まれています。

 

欧米では、このような犬の嗅覚を利用した、
「ガン探知犬」や「てんかん感知犬」
などの実用化と研究が進んでいます。

 

犬は人間の呼気の匂いによって肺癌を、
尿の匂いよって膀胱癌を感知すること
ができるのです。

 

「てんかん感知犬」は、てんかんの患者
の発作を、数十分も前に感知することができるのです。

 

これはてんかんの発作の際に、
体臭に変化が現れることが原因と言われています。

 

てんかん感知の訓練を受けた犬は、
発作の前兆を嗅ぎつけると、
吠えて飼い主に発作の発生を知らせてくれるのです。

 

家畜には馬や牛などもありますが、犬の
ような多様で有益な、しかも人間の命に
かかわるような仕事をしてくれる動物は、
他には存在しません。

 

日本人はもう少し犬に対して、愛情を
持っても良いのではないかと、常々感じております。

 



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「捨て子のサウルス」です。 気張らず無理せず気ままに書き散らすつもりですので、お気軽に読んでくださいね。

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