人、犬と会う・犬と人間のつながりは?

「犬は人類最良の友」
という言葉があります。

 

私は、これは真実そのものだと確信しています。

 

犬は人類にとって最初の飼い慣らした
動物で、その起源は諸説ありますが、
おおよそ1万数千年から3万年程前のことと言われています。

 

犬は人間に対して極めて従順でよく言う
ことをききます。

 

従来は、これは狼の群れの、リーダーに
対する忠誠心からきていると言われていました。

 

しかし、最近の研究では、人と犬が視線
を合わせると、
愛情や信頼に影響するホルモン「オキシトシン」
の濃度が上昇することがわかったのです。

 

つまり、親と子の関係ですね。

 

これは犬以外の動物では見られない現象です。

 

また、犬がおびえると人間の脚の間に
入ってしまいますが、これも仔犬が母犬
にすることと同じです。

 

このように、人と犬には他の動物にはな
い深いつながりがあり、そのため
セラピーの一環として、犬が使われることがあります。

 

今回は、そんな素敵なわんこたちのこと
を書いてみました。



 

犬と人間のつながり

犬と人間に深いつながりが生まれるのは、
犬と人間には重要な共通点があるからなのです。

 

  1. 群れを作って生活している
  2. リーダーや親に対する信頼と愛情がある
  3. 感情が通じ合う
  4. お互いに信頼しあえる

群れを作って生活している

他者とのコミュニケーションが絶対に
必要です。

 

犬は人間とコミュニケーションを取るこ
とを好みますし、人間の方も同じです。

目線が会った時の犬の嬉しそうな顔は、
とても可愛いものですね。

 

リーダーや親に対する信頼と愛情があるのも
人と犬の共通点の一つです。

 

まあ、人間の場合は親はともかく、
リーダーへの信頼や愛情はなんとも言えない
ところもありますが・・・

 

感情が通じ合うのは、色々な例があります。

 

一番はっきりわかるのは、人が嬉しい時
には犬も嬉しそうにはしゃいでいる、
ということでしょう。

 

逆に人がなにかのことで沈んでいると、
犬もしょんぼりとしていますね。

 

お互いに信頼しあえる

犬には恐怖を感じた時に、飼い主に助け
を求めるという習性があります。

 

これはリーダーに対する信頼感の表れでしょう。

 

また、犬は飼い主の声を聞いた時には、
脳の喜びを司る部分が活性化する
いう、研究データがあります。

 

イギリスの音響メーカーに「HMV」という
会社があります。

 

この「HMV」は、何の頭文字だかご存知でしょうか?

 

これは、「His Masters Voice」の略なのです。

 

この会社の創始者さんは大の犬好きでし
たが、ある時急に亡くなってしまいました。

 

すると、彼の愛犬はすっかり落ち込んで
ふさぎこんでしまいました。

 

みかねた周囲の人が、蝋管蓄音機で飼い
主の声を聞かせてやると、嬉しそうにい
つまでもじっと聞き入っていたそうです。

 

それで会社名が「彼の主人の声」になったのです。

 

その犬の名は?

 

「ビクター」君です!

 

皆さんおなじみのあの「ビクター」なのですよ。

 

英国人の犬好きは世界一と言われるのも、
この例からもわかりますね。

 

犬は人類最良の友

古来犬は人類最良の友と言われています。

 

洋の東西を問わず、犬が危地に陥った人
間を救ったという話は、枚挙にいとまがない程あるのです。

 

以下はサンケイスポーツ紙04/10/30の記事の概略です。

 

米CNNテレビはニュースとして、
犬が救急電話をかけ、急病で倒れた飼い主を救った
と報じました。

 

米西海岸ワシントン州リッチランドで、
急病で倒れた女性(45)の飼い犬が
911番(日本の119番)に電話し、
救急隊員を呼んで飼い主を救ったという話です。

 

この犬は4歳の大型犬で名前は「フェイス」。

 

肝臓病が持病の飼い主、リーナ・ビーズ
リーさんのための看護訓練を受けていたそうです。

 

9月7日夜、自宅で突然、気を失った
ビーズリーさんの異変に気がついた
フェイスは、電話機の911の短縮
ダイヤルを鼻で押し、電話機に向かってほえ続けたのです。

 

911の担当者は、フェイスの様子から
異常事態を察し、直ちに救急隊員を派遣、
隊員がビーズリーさんを発見して病院に搬送しました。

 

この素早い処置のためビーズリーさんは、
その後容体が回復したのです。

 

救急隊員が自宅に到着した時には、
フェイスはちゃんと玄関の鍵を開けて
待っていたそうです

これも訓練の一環だということです。

 

このフェィス君は介助犬の類なのでしょうね。

 

大殊勲、昔風に言えば「勲一等」です。

 

又、これは数年前に新聞で報じられた日本の例もあります。

 

少年が愛犬と共に山に入り、
道に迷ってしまったのです。

 

やむなく山中で一夜を過ごしたのですが、
中部地方の冬のことゆえ、寒さは至って厳しいのです。

 

通常なら寒さのため亡くなるという最悪
の事態もあり得ました。

 

しかし、翌朝救助隊が少年を発見した時、
少年は元気でした。

 

何故でしょうか?

 

少年の話によると、一緒にいた愛犬が少
年に覆い被さるように添い寝をしてくれ、
そのため寒くなかったというのです。

 

これは犬の方も添い寝をした方が暖かい
から、という理由もあったのかも知れま
せんが、それにしても少年をくるむよう
に抱きかかえるとは、優しいワンちゃんですね。

 

似たような例では、ポンペイの噴火の際の例があります。

 

発掘されたなきがらの一つに、小さな
幼児とその子を腹の下にかばうように抱いた
大型犬があったそうです。

 

大噴火の炎から守ろうと、自分の腹の下
に子供を抱えてかばったのでしょうね。

 

火事や地震の際に、犬がほえ続けて危急
を知らせたという例などは、掃いて捨て
る程あり、一々例を挙げるのも面倒なので省略します。

 

このように、犬の人に対する愛情と信頼
は、犬を飼ったことがない人には信じら
れない位強いものなのです。

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人、犬と出会う

犬の起源には幾つかの説がありますが、
大別すると、
狼、山犬、その両方、の3つのようです。

 

現在では狼説が主流ですが、未だに
山犬説をとなえる動物学者もいるのです。

 

1973年にノーベル賞を受賞した、「刷り
込み理論」のコンラット・ローレンツも、
戦前は山犬と狼の両方説だったのですが、
戦後になって誤りを認め、狼説に転向しました。

 

この狼説によれば、日本狼などのアジア
狼が、犬の直接の祖先であるということです。

 

犬の発祥は、およそ2.3万年前の旧石器時代
の中央アジアだと言われています。

 

アジア狼はアメリカの灰色狼(グレーウルフ)
やヨーロッパ狼に比べて、体格も小さく
性格もおとなしいという特徴があったの
で、人が飼うには好適だったのでしょう。

 

これは私の妄想想像に過ぎませんが、
犬の起源はおよそ下記のようなものではな
かったかと思われます。

 

ドラマティックに過ぎるという批判を受
けることは覚悟の上で一席・・・

 

狼はどのようにして犬になったか

昔々あるところに「風の谷」と呼ばれる
集落がありました。

 

平和で静かな村でしたが、当時(今から
およそ2.3万年前)のことゆえ、いつも
食糧不足に悩まされていました。

 

ある日風の谷の衆はいつものように狩りに出ました。

 

族長ジルの愛娘ナウシカ(^^;も一緒でした。

 

しかし、その日は全くついていません。

 

どこへ行っても空振り、いわゆるボウズという奴です。

 

「これはダメだわい。 今日はもう帰ろ」
と家路についた矢先
ミトさんが狼の巣を発見しました。

 

「おお! これはついとる 狼じゃあ
まり腹の足しにはならんが、
なにもないよりはましじゃ」

 

人々は狼の穴をほっくりかえし、
よってたかって親狼を退治してしまいました。

 

後に残ったのは、未だ小さな子狼2匹。

 

「これも今夜のおかずに・・・」と、
人々が子狼を退治しようとした時、
心優しいナウシカちゃんが立ちはだかりました。

 

「まって! この子たちは殺さないで!」

 

「うーん、そりゃまあこんなチビでは
腹の足しにならんがのう・・・」

 

「お願い! 私が育てるから」

 

というわけで、このチビすけ狼は命拾いし、
ナウシカに育てられることになりました。

 

風の谷の一員になるのなら、何はなくと
も名前がなければ、海苔の佃煮にさえなりません。

 

で、このチビ狼は「ルネ」と「ルッキオ」
と名付けられました。

 

(お前はミヤザキだけでなく、テヅカの
パクリまでやるのか、などと叱らないで
くださいましm(__)m)

 

それはともかく、こうしてルネとルッキオ
は日に日に成長してゆきました。

 

しかし、大きくなるにつれ、2匹に対する
風当たりも強くなって来たのです。

 

「あの狼共はなにもせんでメシばかり
くうとる」とか、「あのゴクツブシめが」
とか、さんざんです。

 

村人から文句を言われる都度かばって
いたのは、無論ナウシカでした。

 

なんとも肩身の狭いことではあります。

 

そんなある夜のこと・・・

 

風の谷の衆は洞窟でぐっすりと寝こんでいました。

 

その時早くかの時遅く、洞窟の入口に怪しい影が・・・

 

これなん恐るべきサーベルタイガーであります。

 

(3万年前の当時、中央アジアにサーベル
タイガーが存在したのか? という
ツッコミはなしね(^^;)

 

ランランと光る眼、ぐわっと開いた大きな口。

 

そろりそろりとサーベルタイガーは洞窟
に忍び寄ります。

 

入口に一番近い者迄後僅か、ジャンプ
一番サッポロオリンピック金銀銅の
メダル揃い踏みか、という瞬間!

 

「うーぎゃんぎゃん」「わおんわおん」
とけたたましい吠え声と同時に、平原の
王者に挑みかかる二つの小さな影。

 

サーベルタイガーはさっと退きました。

 

勿論こんなチビが怖いわけではありません。

 

しかしこの騒ぎで人々が気づいてしまっ
たので、もう不意打ちはできません。

 

ならば無駄な争いは避け又の機会を待と
う、というわけです。

 

ともあれ、これで村の衆の危機は救われました。

 

勿論ルネとルッキオの評価も一変しました。

 

これまで役立たずゴクツブシとののしっ
ていた人も、手のひらを返したように、
二匹を褒めそやしました。

 

このあたりどこぞのとつくにの蹴鞠事情
と似ておりますな。

 

そして数日後に、彼らの存在を更に強く
印象づける事件が待っておりました。

 

風の谷の衆は又狩り出かけたのです。

 

この日も例によって獲物は全くありません。

 

「又ボウズかい しょうがない、今日は
これで帰ろうか」と帰りかけた時、
ナウシカが言いました。

 

「この子たちに手伝わせたらどうかしら?」

 

「このチビスケに? そりゃ無理というもんじゃ」

 

「こやつらではネズミ一匹捕まえられんよ」

 

「いくらサーベルタイガーを撃退したと
は言っても、それと狩りとは別ものでしょうが」

 

村人は相手にしませんが、とはいえここ
で二匹を試してみても別に損はありません。

 

「ふんじゃやってみっか」

 

というわけで、ルネとルッキオが放たれました。

 

そして待つこと数分。

 

「やはり無理じゃったのう」と人々が諦
めかけたその時!

 

前方の草むらから出るわ出るわ、獲物が
後から後から飛び出して来たのです。

 

その後ろからはルネとルッキオが吠え
ながら追い立てております。

 

大猟も大猟、今まで経験したことのない大猟です。

 

山のような獲物を担いで家路についた
風の谷の衆に、他の部落の人々はびっくりびっくり。

 

「おーい、風の谷の衆
なんであんたの所はそんなに大猟なんだ?」

 

「実はこれこれこういうわけで・・・」

 

「ほえーー、そういうことかい
で、その狼みたいなチビどもは何ちゅう
生き物じゃい?」

 

族長のジル「うーむ、実は未だこやつら
には生き物としての名前をつけていなかったのう。

 

では、ここでわしが命名しよう。

 

さて、なにがいいかのう・・・

 

おおそうじゃ! こやつらは

『いぬと困る』から「イヌ」と名付けよう」

といったようなことが、犬としての起源
ではないかと私は妄想想像しております。

 

(アニメ仕立てについてはご勘弁をm(__)m)

さあて皆様方よ、これぞ「犬」という
名前の濫觴でございます。

 

ご静聴ありがとうございました。

 

お後がよろしいようで・・・

 



結び

「犬は人類最良の友」
と昔から言われています。

 

犬は人間に対して極めて従順でよく言う
ことをききます。

 

もっとも、中々言うことを聞かない
ジャジャイヌも中にはいますが・・・

従来は、これは狼の群れの、リーダーに
対する忠誠心からきていると言われていました。

 

しかし、最近の研究では、人と犬が視線
を合わせると、
愛情や信頼に影響するホルモン「オキシトシン」
の濃度が上昇することがわかったのです。

 

つまり、親と子の関係ですね。

 

これは犬以外の動物では見られない現象です。

 

また、犬がおびえると人間の脚の間に
入ってしまいますが、これも仔犬が母犬
にすることと同じなのです。

 

犬と人との関係は、他の動物には見られ
ない、特別な関係なのです。

 



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「捨て子のサウルス」です。 気張らず無理せず気ままに書き散らすつもりですので、お気軽に読んでくださいね。

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