井上尚弥対ドネア戦はどうなるか?

WBSSの決勝戦は、
井上尚弥対ノニト・ドネアと決まりました。 

 

WBSSとは、各団体の世界チャンピオンが、
団体の垣根を越えて闘い、真の統一チャ
ンピオンを争うという企画です。

 

「ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ WBSS」です。

 

日時は2019年11月7日・・・

ボクシングファンはその日を待ちかねて、
今からそわそわと落ち着きがありません。

 

ノニト・ドネアはパッキャオと並んで、
フィリピンボクサーのレジェンドです。

 

なんと暫定を含めて、
世界タイトル5階級制覇なのです。

 

井上尚弥は、今や日本で始めての
世界的ボクサーになりました。

 

特に最近の数試合は、早いラウンドでの
豪快なKOが多く、人気の原因にもなっています。

 

というわけで、今回は井上尚弥とドネア
の強さや、当日はどのような試合になるのか
などを、予想してみます!

ノニト・ドネアとはどんなボクサー?

ノニト・ドネア(Nonito Donaire)は、
1982年11月16日生まれの
フィリピン出身のプロボクサーです。

 

11歳の時にフィリピンからアメリカ・
カリフォルニア州へ移住し、アマチュア
ボクシングもアメリカ籍で出場していました。

 

渡米直後のノニトはあまり幸せとは言え
なかったようです。

 

もともと気が弱く、しかも喘息持ちで病
弱であったため、周囲からいじめを受け、
学校から泣いて家に帰ることも度々あったとのことです。

 

後に、ドネアはこの時期には、生きてい
る価値や理由がわからなくなり、
自ら命を絶つことも考えていた、と語っています。

 

しかし、「禍あれば福あり」とはよく
いったもので、そのいじめへの自衛の
ため、ボクシングを始めたのです。

 

これが後に世界的ボクサーとなる、
「フィリピーノ・フラッシュ」
ボクシング事始めでした。

 



こうしてボクサーへの道を歩み始めたドネアは、

IBF世界フライ級王座

WBA世界スーパーフライ級暫定王座

WBC世界バンタム級王座

WBO世界バンタム級王座

WBO世界スーパーバンタム級王座

IBF世界スーパーバンタム級王座

WBC世界スーパーバンタム級ダイヤモンド王座

WBA世界フェザー級スーパー王座

WBO世界スーパーバンタム級王座

WBC世界フェザー級シルバー王座

と、軽量級の世界王座を総なめにし、
世界5階級制覇を達成しました。

 

日本人にとって想い出に残るのは、
西岡利晃との一戦でしょう。

 

当時既に力が落ちていた西岡選手は、
手数も少なく、完敗しました。

 

しかし、その後西岡・ドネア両選手は
親友となり、後に西岡がジムを開設した
時には、ドネアからもお祝いが届いたそうです。

 

ドネアのボクシングスタイルは、スピー
ドが身上で、一瞬にして距離をつめて、
必殺の左フックを撃つというものです。

 

そのパンチ力は軽量級とも思えない
破壊力があります。

 

ただ、KOを狙いすぎて手数が少なくなる、
という欠点も持ち合わせています。

 

ドネアは親日家としても有名です。

 

大分前のことですが、リングに上がる時に
はちまきをしていました。

 

そのはちまきには
日本語で「閃光!」と書かれていたのです。

 

これは「フィリピーノ・フラッシュ」の閃光ですね。

 

それはよいのですが、そのはちまきに描かれた国旗が・・・

 

なんと「日の丸」でした。(笑)

 

まあ、閃光の日本語が入ったフィリピン
国旗入りのはちまきがなかった、という
ことだろうと思いますが、それなら手書
きで描いたらいいのでは、とも思いますね。

 

なぜ親日家になったのかは、子供の頃か
日本の文化や歴史、礼儀などに興味
あったからだそうです。

 

侍に対する関心は強く、七人の侍や宮本
武蔵関連の映画を数多く見たと語っています。

 

また、一番好きな俳優としては、三船敏郎を挙げています。

 

大の漫画・アニメ好きでもあり、最初に
読んだ日本の漫画は「SLAM DUNK」とのことです。

 

その後、ボクシング漫画はないかと探し
たところ、「はじめの一歩」を見つけ、
読むようになりました。

 

現在ではアメリカやフィリピンの漫画雑
誌にはまだ掲載されていない、少年マガ
ジンの最新号に掲載されたばかりの最新
話を、日本に住む友人に英訳してメール
で送ってもらって読んだりもしています。

 

ヌエル・バルガス戦では主人公の幕之内
一歩の得意技であるデンプシー・ロール
を独自に改良して、「フラッシュ・ステップ」
と名付けた動きを使ったほどの熱狂的なファンなのです。

 

病膏肓に入ったとは、このことですね。

 



進化した井上尚弥

プロデビュー当時は、ジャンプ力などの
体力は並程度だったと別記事で書きまし
たが、現時点ではウルトラスーパークラスです!

 

大橋ボクシングジムの大橋会長は、公式
インスタグラムで井上尚弥と、弟の拓真
が練習中の立ち高跳びのジャンプシーンを公開しました。

 

この画像ではどの位のジャンプなのか、
正確な高さはわかりません。

 

しかし、横に映っているサンドバッグの
高さから比較すると、相当の高さなのは
間違ないところでしょう。

 

サンドバッグの上端より、
井上尚弥は頭一つ以上上に出ています。

 

サンドバッグは、通常真ん中あたりが一
番パンチがあたる位置、つまり肩程度の高さでしょう。

 

上端はそれより数十センチは高いので、
床からは2メートル以上はある筈です。

 

それより頭一つ以上高いということは、
少なくとも1メートル以上は跳び上がって
いるということになります。

 

立ち高跳びにも世界記録があり、1m65cm
だそうですが、それには及ばないものの、
並のジャンプ力ではありませんね。

 

出典 (THE ANSWER編集部)

 

プロデビュー当時よりは、格段に体力が
増強されていることは、この画像からもわかりますね。

 

WBA世界ライトフライ級スーパー王者の
京口紘人は、井上尚弥についてこう語っています。

 

「井上尚弥選手は、僕と同じ歳なんです。

 

だから、とても親近感があります。

 

でも、手の届く存在ではありませんね。

 

彼は日本のボクシング界の最高傑作じゃないですか。

 

お世辞抜きで凄いです!

僕が比較することすら不可能な選手です。

 

物凄く刺激になるし、リスペクトしています。

 

あの能力には、勝てませんよ。

 

井上選手をはじめとする名チャンピオン
には、試合前にどういう心境でリングに
上るのかってことを訊いてみたいです。

 

偉人の方々はどういう気持ちになのか、
知りたいですね。」

 

 

出典 sportingnews

 

それにしても「偉人」とか、「最高傑作」
というのは、凄い表現ですね。

 

京口紘人自身も、アマチュアの経験も
豊富で、プロでは13戦無敗の世界チャ
ンピオンなのですが、そのボクサーが
「偉人」、「最高傑作」と表現する
のは、リスペクトの度合いもわかります。

 

私も、常々井上尚弥は日本のボクシング
史上最高の選手だと考えていますので、
京口紘人の言うこともわかるような気がします。

 



井上尚弥対ドネア戦はどうなるか?

さて、待ち遠しい11月7日ですが、
この日は平日の木曜日です。

 

試合開始時間、チケットの発売日などは
現時点では未定ですが、平日のため夜間
であろうと想像しています。

 

チケットは8月中には発売開始になるの
ではないかと思いますが、
入手はかなり難しそうですよ。

 

会場はさいたまスーパーアリーナで、
収容人員は約3万7000人となっています。

 

井上選手は「自分にとっても過去一番大
きな会場で、モチベーションも上がる」
と言っていました。

 

リングアナウンサーは、できれば
マイケル・バッファーを呼びたいですね。

 

「ウゥ~~~ ↑↑↑
Let’s get ready to rumble!
(戦いの用意をせよ!)」

 

この一声100万ドルのコールを、
埼玉アリーナで聞きたいっす!

 

なお、中継のゲストには、ボクシングな
ど見たこともない女性タレントなど、
呼ぶのはお断り!

 

面白い試合ならゲストなどそもそも不要です!

 

というところで、モンスター
VSフィリピーノ・フラッシュ戦の予想です。

 

二人の本来の実力は五分と五分でしょう。

 

しかし、ドネアは一つの時代を切り開い
た偉大なボクサーですが、いかんせん
全盛期を過ぎています。

 

ドネアは1982年11月16日の生まれですか
ら、試合日の9日後には37歳となります。

 

しかも、最近の試合では負けも増えて来て、
往年の輝きは見られません。

 

かたや、井上尚弥は今が絶頂期です。

 

このあたりの差は試合にも出て来るでしょうね。

 

日本のボクシングファンの印象に残って
いる試合は、西岡利晃やホルヘ・アルセ、
ビック・ダルチニアンとの試合でしょうが、
これは2012年と2013年の試合です。

 

いまから6,7年前のことなのです。

 

これらのことは、海外のファンもよく
知っていて、海外でも井上尚弥有利
する人が圧倒的に多いのです。

 

ドネアは鋭く踏み込んでの左フック、井
上尚弥は中間距離から飛び込んでの右ス
トレートと、いずれも踏み込みの速さがウリです。

 

しかし、現在のドネアの主階級は、スー
パーバンタムからフェザーあたりで、
最近のバンタムでのバーネット戦の動き
は、決して良いものではありませんでしたた。

 

これはウェイトと年齢の両方が影響して
いると思いますが、スピードの衰え
明らかだったのです。

 

試合は、バーネットが腰を痛めて棄権し、
ドネアの勝ちとなりましたが、内容的に
バーネットが上でしたね。

 

このバーネットは、今回のバンタム級
VBSSでは第一シードとなっていた選手
なので、「番狂わせ」とさえ言われました。

 

このように、現在の状況からみても、
井上尚弥のパンチが先に当たる可能性が高いです。

 

判定まで行く可能性は低いですが、
その場合でも井上尚弥有利は動かないでしょう。

 

ちょっと変わった動画をみつけました。

 

井上尚弥対ドネアの試合のシミュレー
ション動画ですが、これはアニメーションらしいですね。

 

 

結び

ノニト・ドネアはフィリピーノ・フ
ラッシュと呼ばれる名ボクサーで、
世界5階級制覇を成し遂げています。

 

井上尚弥は通称「モンスター」、プロア
マを通じて1度のダウンもなく、出血した
こともありません。

 

天性のよけ勘で紙一重の差で、
相手のパンチを避けているからです。

 

しかもそのパワーは、文字通り
人間の域を超えたモンスターなのです。

 

この二人がWBSSバンタム級の決勝戦で相まみえます。

 

2019年11月7日です。

 

井上尚弥有利との声は大きいですが、
さて実際の試合ではどうなるのでしょうか?

 



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「捨て子のサウルス」です。 気張らず無理せず気ままに書き散らすつもりですので、お気軽に読んでくださいね。

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