2019年のハロウィンはまた大騒動?
ハロウィンというイベントは、
すっかり日本に定着していますね。
もっとも海外、特にキリスト教国と日本
とでは、ハロウィンの意味やすることに
は大きな違いがあります。
キリスト教国でも仮装して大騒ぎはしま
すが、日本のようにバカ騒ぎになること
は、それほど多くはありません。
まして、一部とはいえ暴徒化して大騒動
になったりすることは、まれにしか起こりません。
とはいえ、フランスなどでも若者が暴徒
化し、100人以上が検挙されるという事
件もありましたので、全くないわけでもないようですね。
昨年2018年には、渋谷でトラックを横転
させたりする大騒ぎがありました。
そのため、渋谷では2019年のハロウィン
は有料化するとか、中止にすべきなどの
声も挙がっています。
なぜこのような事態になったのか、また
2019年のハロウィンはどうなるのか、
気になるところですね。
2018年のハロウィンの大騒動
昨年2018年の10月31日には、渋谷では
暴徒化した若者達によって、軽トラック
が横転されるという事件が起きました。
現場近くにきた軽トラックの荷台に、
周囲の人たちが乗り込み始めたそうです。
荷台では、お立ち台に上がったように騒ぎ出しました。
その後人数が増えていき、軽トラックを
横から揺らす人たちも出はじめ、次第に
揺れが大きくなり、ついにトラックは横転しました。
その後、警察官が駆けつけて群衆を制止
し、人だかりをかき分けてトラックを誘
導、センター街からトラックを脱出させたそうです。
その際の動画です。
その他にも、女性に不埒な行為をしたり、
通行人に暴行したり、盗撮や大量のゴミ
を捨てていったり、色々と事件や問題が起きています。
さらには、ハロウィンの騒ぎのために、
地元の商店の売上げが激減するという、
余波もありました。
これに対して、渋谷区ではハロウィン
有料化や地域の制限などの案も出ていま
すが、どれも現実に行うのは難しそうです。
不思議なことに、他の地域、例えば池袋
などでは、大きな騒ぎは起こっていません。
また、川崎市では、駅前の大通りを規制
し、参加費千円を支払った仮装者が踊り
歩くパレードを主催しています。
となれば有料化と地域の制限の併用も
一案なのかも知れません。
ただ、渋谷の場合は一部のセンター街だ
けでなく、道玄坂その他様々なエリアに
も多数の人が集まります。
そのような場合に、
地域の制限がスムーズに実行できるか
という疑問も残ります。
また、問題になる行為をする人々は、必
ずしも仮装したパレードの連中だけでな
く、単に酒を飲んで暴れたいだけという人もいるようです。
そのような人々の場合は、別にハロウィ
ンでなくても騒げる環境のイベントなら、
なんでもよいわけです。
そんな人を完全に排除するのは、
まず無理でしょうね。
騒動が起きる理由の一つは仮装
騒動が起きる理由の一つとして、
ハロウィンの場合は、「仮装」
という要件があります。
つまり顔が見えない、誰だかわからない、
ということですね。
これは顔がわからないと逮捕されにくい
ということより、仮面による
心理的な要因の方が大きそうです。
仮面をすることにより、匿名性が高くなります。
通常の状況では無意識に抑制をしていて
も、仮面をかぶることでその抑制がとけ、
普段ではできないようなことも、
簡単にやれてしまうのです。
これは他のお祭り騒ぎとは明らかに異な
る、ハロウィンの仮装による産物でしょうね。
2019年のハロウィンはどうなる?
2019年のハロウィンはどうなるかですが、
今の所渋谷以外は大きな変化は無さそうですね。
渋谷については、今の所出ている案は、
- 有料化
- 地域の制限
- 仮装の禁止
- ハロウィンそのものの禁止
などです。
この内、仮装の禁止は、ハロウィンに
仮装がなければ、餅の入っていない雑煮、
ボールを使わないサッカーのようなものです。
つまりもうそれは、
ハロウィンではないということになります。
ならばいっそ、
ハロウィンそのものを禁止してしまえ、
となるのは必定です。
むろん暴論で、実現は難しいでしょう。
難しいというより、不可能です。
となると、実現性があるのは、
有料化と地域の制限、その併用
ということになります。
しかしこれも前項で書いたように、
実効性には問題がありすぎます。
元々地元の人たちには、ハロウィンはあ
まりありがたくない、という意見が多いそうです。
商店でもハロウィンの期間は売上げは大
幅に落ちますし、なにより治安が悪くなります。
メリットはなにもないのです。
となれば、渋谷区としては何らかの制限
が必要と言うことで、区としての発言が
あったのでしょう。
2019年のハロウィンへの渋谷区の対策は、
本年2019年6月19日に区議会で、
「ハロウィン路上飲酒規制条例
(正式名称:渋谷駅周辺地域の安全で安
心な環境の確保に関する条例)」
が賛成多数で可決されました。
ただし、これには罰則規定は盛り込まれ
ていませんので、
実際の効力はあまり期待できないのではないでしょうか。
というわけで、この条例だけで
暴徒化を根絶するのは無理です。
おそらくは今年2019年10月31日の
ハロウィンでも、これまでような
騒動は勃発しそうですね。
2018年のトラック横転事件では、幸いに
して大きな怪我人は発生しませんでした。
しかし、トラックの下敷きになれば、
亡くなる人が出てもおかしくない、
危険な事件です。
そのような事態が発生するまでは、
今のような状況が続くのでしょうか?
結び
昨年2018年のハロウィンでは、
渋谷でトラックを横転
させたりする
大騒ぎがありました。
運悪くトラックの下敷きになれば、
亡くなる人が出てもおかしくない、
危険な事件です。
渋谷区もこの事件を重く受け止め、
区議会で「ハロウィン路上飲酒規制条例」
を制定しました。
しかしこの条例には、罰則規定はありま
せんので、実効性については疑問があります。
といって、有料化や地域の制限、
仮装の禁止やハロウィンそのものの禁止
は、現実には困難です。
というわけで、またなにかの大騒動が
ハロウィンの渋谷でおきる可能性
はかなり残ったままです。
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